empathizeの日記

人の気持ちを理解したい、もっと人と繋がりたい。最高最強の人になる為のブログ

「頑張って」ではなく「頑張っている」大変なときに送る励ましの言葉

今からおよそ三年前の冬、

僕は大学入試の受験に追われていた。

ますます肌寒くなる季節の中、

一日、また一日と入試本番の日は近づいてくる。

 

何時間勉強しても、

何百個の英単語を覚えたとしても、

残ったのは疲労感と焦りだけ。

いくらやっても成績が伸びず、

気がつけば入試本番一ヶ月前になっていた。

 

教室の雰囲気も張りつめるように冷たく、

ひしひしとその緊迫感が胸に刺さるように、

自身の心を蝕んでいった。

 

どこを見渡しても受験生。

ひたすらペンを紙に擦らせる音だけが響いている。

周りのクラスメイトの雰囲気もどこかぎこちない、

短い人生の中で最も苦しんだ冬の季節。「頑張れ イメージ」の画像検索結果

 

僕はよく人を励ます時に、

「頑張れ!」

とか、

「頑張ってね!」

という応援を人からもらうことがあって、

正直その言葉が本当にその人にとっての励ましなのか

ということを常に疑問視していました。

 

確かに他人のことを思って、

その人の役に立つ気持ちを込めて、

「頑張れ!」

といってくれているのかもしれない。

 

しかし人が本当に辛く、苦しい状況にあったときに、

「頑張って」という言葉はむしろ「頑張らなくてはならない」という

とんでもないプレッシャーを与えているように思えます。

 

実際受験期の最中に、周りの人からいろんな「頑張れ」をもらっていましたが、

 

「今限界まで頑張っているのにこれ以上何を頑張ればいいの?」

 

と感じてしまっていました。

 

そう。

今すでに頑張っている人に対して、

「頑張れ」という言葉はNGなんです。

 

頑張って成績を伸ばさないといけない。)

(頑張って今より成長しないといけない。)

(頑張って人よりも、周りよりも結果を出さなくてはいけない。)

 

このようなプレッシャーが、より人の心を締め付けてしまう。

 

よく周りが頑張っているから自分も頑張れるという人もいるが、

それはあくまである程度の余裕がある人に限って言えることで、

本当に余裕がない人からしてみればそんなことを考えることすらできない。

 

「頑張れ」という言葉は、時に狂気の言葉に変幻してしまうこともあります。

 

 

では、周りの人が、何か大変そうにいる時にどんな言葉をかけたら良いのか。

 

それは、「今こうして頑張っていることを褒める」。

たったこれだけで人は安心するのです。

人は、終わってしまった「過去」や、先の見えない「未来」を見た時に、

ものすごい恐怖と不安に押しつぶされてしまう時がある。

 

だからこそ、「今」という瞬間を見つめ、いま頑張っている自分を褒めてあげることが大事になってきます。

褒める内容はどんなことでもいいんです。

  • 今日もきちんと学校・職場に行った
  • 今日1日分の家事を終えた
  • 今日も無事に事故なく一日を終えられた

こんな些細なことでもいい。

とにかく今ある自分を全面的に肯定してあげること。

この積み重ねが自分の心を軽くし、より前向きに生きることができます。

 

実際私もこの言葉を信じて最終的になんとか受験を乗り切ることが出来ました。

 


もう頑張らなくていいんじゃないですか?

 

ホッシーさん】 

うつ病を経験された方で、現在はメンタルタップ代表、「心が病んでも人生は再スタートできる」をモットーに、心の健康や生きやすい考え方を発信されています。

 

ホッシーさんは24歳の会社員時代でうつ病にかかってしまい、半年でその会社を辞めてしまった非常に苦労の経験をされた方です。

「頑張りすぎること」はむしろ人にとってメンタル的に悪影響を及ぼし、

頑張りすぎるみんなにうつ病になる可能性は誰でもあるということを伝えてくれています。

うつ病を経験された方からすれば、私の受験時代の大変さとは比にならないかもしれませんが、、、

しかしどんな人でも、「頑張っている」人に「頑張れ」と頑張るという行為を促進させるような言葉をかけるのは逆効果であるということがわかるかと思います。

 

今、頑張っているけれども苦しいあなたに、

私からは「頑張れ」などとおこがましいことは言いません。

「あなたはとてもがんばっている」

 

そのままでいいんです。

だって今も十分に精一杯やっているのだから。

少しずつ自分のペースで、歩んで生きましょう。