empathizeの日記

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憧れた瞬間からその人を超えることはできない

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世の中生きているといろんな人に出会い、またいろんな人の行動や言葉に影響されます。とりわけ自分にとって憧れる人、自分の中のスターの人になってみたいと、身近な関係であれ芸能人関係であれどんな人でも一度は思い描くものです。

「こんな人になりたい。」

「この人のような言葉を言えるようになりたい」

そのような気持ちを抱くことは誰にもあると思います。

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実際に自分の憧れの人を見たとき、多くの人は現在の自分と比較します。

「あの人はこんなにできていることが、自分には全然できていない」

たとえそれが外見やスキルといった話でなくとも、中身の人間性、その人自身が持つ信念、全ての領域でどうしてもギャップを抱えてしまいます。それが時にいい方向に向くときもあれば、自分と他人を比較して自己嫌悪に陥る負の側面も同時に存在しています。

 

自分にとっての憧れの存在とは、未来の自己を映し出す鏡です。

たとえそれが自分とは全く性格も価値観も違うものであったとしても、自分自身の中でその人が光るものを見つけたからこそ憧れの存在の人のことを強く思うんです。

それは単なる好きという感情や、自分のそばにいたいというだけの存在ではありません。

今自分の中に足りていないものを、自分にはない憧れの人がそれを証明してくれている。そう言った考え方もできるのではないでしょうか。

 

憧れの人を見続けるというのは、かえって残酷なことでもあるんです。それが未来の自分を映し出す鏡であるとするならば、嫌でも現実の自分を見続けなくてはならないからです。

たとえばとある有名サッカー選手に憧れていて、自分もそんな輝かしい選手になりたいと思っている時、その選手に比べて自分は全然足りていないという現実を次から次へと見させられることになります。

サッカーとしてのセンス、練習に対する意識、その時に超えていなければならない壁、それらすべてを自分と比較した時に、それができていない自分を、時に責めてしまうこともあるかと思います。

 

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憧れを持つ人に対して自分と色々比較してしまうのは、かえって逆効果であったりもします。もちろんその人のおかげで自分は救われたということは当然なるし、だからこそ自分にとって大切な人だというのも間違いありません。

しかし時に、その憧れの人に近づきたいという衝動を必要以上に強く思ってしまうことで、自分のことを苦しめてしまうこともあるのではないかと思います。それを”憧れは憧れで自分とは違う存在”として分けることができるのならばそこまで大変ではありませんが、人はそんなに単純に切り離したりすることはできないでしょう。

 

 

 

ここまできて僕が考えるのは、

憧れの人は自分とは違う存在で、そこに優劣の差は感じなくていい

ということです。その人と自分をどうしても透視しまいがちですが、根本的にまず自分とその人は違う存在です。そこに"できるあの人"と"できない自分"という、いわば「優劣関係」は感じる必要は全くありません。

人は誰しも優れた部分もあれば足りない部分がある。そのバランスがあってこそ成り立っています。

もし自分をよく他人と比較して落ち込んだりしている方には感じて欲しいことは、全てにおいて自分より優れている人なんてまずいないということです。

どんな人でも必ず持ち味があり、憧れを持つ人は自分に欲しいものが揃っているからなおさら憧れを抱くのです。けれどひょっとしたら逆にその人が自分に対して違う憧れを持っていることもあり得るのです。

 

憧れの気持ちを強く持ちすぎて、自分がそのことにばっかり意識を向けてしまうと、その人を超えることはできなくなってしまいます。

その対象が人ではなくても、欲しい才能や手に入れたいものでも同じことが言えて、欲しいと思っている気持ちが強くなればなるほどその夢が逃げていってしまうものなんです。

そして手に入ることができなかった自分を今度は攻めるようになり、余計に苦しんでしまうこともあり得ます。だからこそ、憧れの人や物はそもそも自分とは違う存在であるという気持ちが非常に大切になってくるのです。

 

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もちろん憧れを持つことは非常に大切です。

憧れるものがあるからこそ、自分の目標として頑張ることができる。

ただその憧れの持ち方を慎重に考えなければ今度は自分を苦しめてしまう側面もある

ということを忘れてはいけません。

自分を映し出す鏡であることは、言い換えればそれはいいようにも悪いようにも両方で捉えることができてしまうのです。だからこそ、そういった自分を卑下してしまうことにもなりかねないので注意が必要です。

今の自分に持っている才能やいいところをしっかりと認めて上で、自分の掲げる目標に近づくことが、一番大切な心の持ち方になるのではないでしょうか。