「自分はこういう人間だ」って言わないほうがいい理由
「自分は〇〇という人間だ」
「私はこういうタイプだから」
人はよく自分の存在を名詞化しカテゴライズしたがる傾向にあります。
しかし、大抵はこのように使う言葉の意味の多くは、自分のことを卑下していたり、自虐的な表現として使います。
自分はどんな人間なのかを他人にし知って欲しくてこのような表現を使うこともあるかと思います。
しかし、実際に自分=〇〇と断定している人は要注意です。
むしろ、そのような表現は極力使わない方がいいです。
なぜそう言えるのでしょうか。
今回は言葉が与える力の影響力を触れながら見て行きましょう。
言葉には、思考を現実化する力がある
自分の口で発した言葉には、他人だけではなく自分自身にも大きな影響を与えます。
簡単に言えば、自分の話す言葉によって自分の未来が変化するのです。
「自分は明るくて面白い性格だ」
→実際に面白くて明るい人になっていく。
「自分はつまらなくて誇れるものが何もない」
→実際にどんどん廃人化してオワタ状態に。
自分が発する言葉には自分の潜在意識によって現実にさせる力が備わっているのです。
となれば、「自分は〇〇という性格だ」と断定してしまえば、
本当にそう言っていた自分になってしまいます。
自分の本当の気持ちで言っていても、冗談で言っていても、その言葉に影響されてしまい、最終的にはその言葉どうりの人間になってしまう。
そう考えると、迂闊に自分の未来を断定して決めつけない方が良いことがわかりますよね。
自分のハードル下げのための予防線
自分の性格や能力を断定してしまう人は、「自分はこういう人です。」というイメージをあらかじめ他人に植え付けておくことで本人のハードルを下げる傾向があります。
「私は人見知りの人間です。」
→「人見知りなのにこんなに話せていてすごい」
「私はガサツな人間です。」
→「その割には部屋が綺麗で整頓されてるね。」
こう言った感じに。
でも実はこの行為、周囲から見ると
その「小細工で自分を良く見せよう」という魂胆が透けて見えてしまって
イラッとされたりしていることも多いんですよ。
相手に自分を知ってもらいたいと思っていたのに、逆に相手に不快感を与えてしまうこともあり、自分を断定して卑下することにメリットはありません。
人生をハッピーにするには、可能性を楽しむ
世界で活躍するアスリートのインタビューで、
「私は全然力がないので優勝なんて夢のまた夢です...」
こんな感じに言う人っていますか?
必ずみなさん、
「自分の持てる力の全てを出し切ります!」
「僕を信じてください。必ず勝ちます。」
このように自分を鼓舞するコメントをしますよね。
実際にこれは現実をそうさせる効果を発揮するので非常に効果的な方法です。
そして相手にもその言葉が届いて応援してくれたりします。
今を否定するのではなく未来の可能性を信じる。
今を否定して自分の存在を決めつけても、自分自身を苦しむだけです。
終わりに
人は常に変化する生き物です。
人生の終着点は今ではありません。
裏を返せば、自分を断定してしまうことは、自分の最終地点を今に限定しているようなもの。そんな人生はつまらないですよね。
せっかくなら、自分の可能性を信じて、その言葉を自分の未来に実現させるようにイメージした方がいいとは思いませんか。
「自分はこう言う人間だ」
ではなく、
「自分はこう言う人間になる」
思考のベクトルを現在ではなく、未来にシフトしていきましょう。