「感情の可視化」が広がる世界
「ブログってなんのためにあるのだろう」
僕が実際にブログをやる前に思っていた気持ちです。
もちろんお金を稼ぐため、webライターとして書いている人はもちろんいると思いますが、実際に毎日ブログを運営している人はお金を稼ぐ稼がない関係なくたくさんいます。
今では数えることのできないくらいのたくさんのブログが立ち並び、その数は日々増加して来ている。
どうしてこのような現象になって来ているのでしょうか。
「文字」に残すというのは、会話で話されるよりも影響力を持ちます。
一つは、より多くの人に拡散できる。
一つは、半永久的に残る。
話し言葉はその場にいる周囲に影響を与えますが、文字にした言葉は一瞬にして不特定多数の人に思いを拡散することができるんです。
ブログはいわゆる、文字の言葉です。
ちなみに最近人気のYouTubeは話し言葉かと言われれば正確には違います。
視覚的情報と聴覚的情報の二刀流ですから、確かに人に伝わる面では効果抜群です。
話を戻すと、
「文字」による言葉は非常に強い意志が含まれており、その言葉の力で、人の心を動かすことができます。
文字で人に自分の気持ちや考えを伝えること
いわゆる
「思考と感情の可視化」
の影響力が非常に大きくなって来たのです。
今までの日本社会は、「思ったことや言いたいことを隠して生きることが美徳」
そう言われる時代でした。
何かを言っては周りの視線を気にして思うように自分の言葉を発する空間がなかった。今でもその傾向は根強く残っているとは思います。
しかし、今は昔に比べて、「感情の可視化」を目にする機会が非常に増えました。
一つはSNSの急速な発展。
今ではどんな人でもツイッターやインスタとかで自分の気持ちや意見を言える空間ができ、自分の感情を外に出す機会が増えています。
そしてブログ。
自分の気持ちをただ垂れ流しに出すだけではなく、
「人にどうやって伝えるか」という側面も意識する空間がブログの世界です。
感情や思考を表に出すことが圧倒的に増えて来たこの世界では、
もはや何かに嘘をつきながら生きていくことができなくなって来ています。
自分の気持ちを文字にして表現する。
思っているよりも実ははるかに難しいことです。
友人や親しい人に自分の意見を言ったり気持ちを伝えるときに、その人の前提の情報やノリでなんとなくそのニュアンスが伝わるからです。
しかし文字にした瞬間にそうはいかない。
基本的にブログの世界では、最初は「誰ですかあなた?」からスタートするからです。
その状態から人の心に届かせる言葉を見つける必要がある。
ノリやゴリ押しができないからこそ、慎重になります。
ブログを書くことで、感情を可視化させることの難しさを学びました。
思っていたことをただ書いているだけではただの日記になり、
かと言って固い説明ばかり垂れているとただの新聞コラムになってしまう。
ブログの世界は「文字の可視化」の究極形態だと思います。
完全に自由。
文字数無制限。
自分の世界そのもの。
ただそれをいかに人に届かせるかが難しい。
伝え方一つでその記事が傑作にも駄作にもなりうる。
だからこそブログは面白いんです。
この感情や思考が可視化された世界。
これからの時代は自ら生み出すことを強くも求められるようになります。
僕はこのブログで、誰よりも僕らしく、誰よりもまっすぐにみなさんの元に届けたいです。
最初に言いました。
「ブログってなんのためにあるのか」
それは、
「誰よりもあなたらしく、感情を可視化させるためにあるのだ」と。