「お陰様」ってどちら様?
「お陰様」という言葉があります。
テストで良いテストの点を取った時に、「先生のお陰で、、」
会社で出世した時に、「お陰様で、、」
といったように、他人に対して自分が少しへりくだるように「お陰様」という言葉を使う機会が多いように感じます。
ただその使い方に僕はちょっと違和感を感じていました。。。
その違和感を探るべく本来の「お陰様」の意味を調べてみることにました。
語源由来辞典によると、
お陰様は、他人から受け取る利益や恩恵を意味する「お陰」に「様」をつけて、丁寧にした言葉である。
古くから「陰」は神仏などの偉大なものの陰で、その庇護(ひご)を受ける意味として使われている。
これは、「御影(みかげ)」が「神霊」や「みたま」「死んだ人の姿や肖像」を意味することにも通じる。
接頭語に「お」がついて、「おかげ」となったのは室町時代末期からで。悪い栄養を被った時にも「おかげさま」が使われるようになったのは江戸時代から。
とあります。
つまりこの言葉は、「神様の偉大な存在の恩恵を受けている」ことが背景として存在しているのです。
僕はこの言葉に衝撃を受けたんです。
なぜ衝撃を受けたのでしょう。
それは僕にとってのある大切な人の存在に関係していたからなんです。
【僕のおじいちゃん】
いきなり答えを言ってしまいましたね(笑)
そう、僕のおじいちゃんです。
しかし、僕の知るおじいちゃんは遠いところに行ってしまいました。
僕が18歳の時です。
心筋梗塞による急死でした。たとえ持病を持っていたとはいえ、あまりの急な出来事にその日は状況を全く飲み込めずにいました。
なので、悲しみもありますが自分にとっての不思議さが勝りました。
なんかまだ自分のそばにいてくれているような。
今にも目の前に現れてくれるような。
何年経ってもそんな感じがします。
ある日のこと。
僕の愛するおじいちゃんが他界した後に、僕は何度かそのおじいちゃんが夢に出てくるようになりました。
一回は自分が本当に物事うまくいかなくて辛かった時。
一回は僕が受験をする前の時。
理由はわかりません。
ただ、
「君のことをずっと見守っているよ。」
そう告げてくれたことはいまでも鮮明に覚えています。
人は死んだら神になる。
魂が神様の身元へお帰りになられる。
そのように言い伝えられています。
18の時の夢に出てきてくれたおじいちゃんの姿は、僕にとっての神そのものでした。
全てのマスター
そして僕の守護神
僕はおじいちゃんにいつまでも「陰」から守ってくれる感じがするんです。
健康も人間関係も運も。
僕にとっての「お陰様」は、天国から見守ってくれる「おじいちゃん」の存在だったのかもしれません。
今の日本人たちは、当たり前のように「お陰様」と言う言葉を使っていてもはやテンプレートの使い文句になっている傾向があります。
僕が最初位違和感を抱いたのは、「お陰様」の言葉の乱用にありました。
しかし僕はその「お陰様」と言う言葉はとてつもなく深く、愛に包まれた存在なのだと感じます。
理由や根拠はありません。ただそう感じたのです。
皆さんも、毎回自分がよく使う「手段」としての「お陰様」ではなく、
自分のおかげさまって一体誰なんだろう?
と言う気持ちを持ってみてはどうでしょうか。
あなたにとっての大切な神様が、恩恵を授けに来てくれる日が来るかもしれませんね。