人間の「幸・不幸周期」を三角関数で解く
おそらく高校1、2年生あたりの数学で勉強する三角関数。
当時の高校数学を苦手としていた人も多いのではないでしょうか。
sinとcosの周期表はウネウネしたようなグラフですが、tanθのグラフは上下に突き抜けるような不気味な形をしていたことを覚えています。
この三角関数のグラフを使って、私たちの人間の周期について理解を深めることができます。
数学で人間を解く。
ある種のチャレンジです。
数学的な内容には多くは触れないので、数学が苦手な人も、むしろ数学が苦手な人ほど見て欲しい記事です。
人間誰しも、幸せなこともあれば不幸なこともある。
生きていれば当然に経験する話です。
特に大きく経験することは「人間関係」と「病気・怪我」と言ったところでしょうか。
僕もつい最近病気ほどではないですが体調を大きく崩して辛い一週間を過ごしたので、先週は間違いなく不幸の時間でした。
自分の物差しで今の幸せどの測定をしたときに、必ず日によって幸せな日とそうでない日のばらつきが存在します。
そして誰しも、人は幸福でありたいと願う。
自らの意思で、「私は不幸になりたい」という人はおそらくほとんどいないでしょう。
自分の幸せを見つけるために、人は日々努力し、大変な毎日の中、人生の価値を見出そうとしている。
それに関しては誰しもが持つ「権利」であり、その幸せを剥奪してはならない尊い感情です。
僕は、人の幸福の周期は「三角関数」に似ていると感じます。
なぜなら、
幸せなことも、不幸なことも、必ず0という原点に帰結しているからです。
グラフの周期を見ればわかりますが、x軸つまり値が0の線に必ず一定の期間で戻ってきます。
人間関係でつまづいたりした時に、人は落ち込んだりイライラしたりとマイナスの方向へと向かいます。
僕のように体調が悪化して体が思うように動かなくなったりするときも気持ちがどんどん沈んでいきます。
しかし、その期間はあくまで一定期間のみで、いずれ回復していくと同時にまた幸せのメーターがプラマイ0へと戻る。
人間の幸不幸に永遠は存在しません。
そして三角関数からもう一つ指摘できること、それは
x軸よりも上の面積と、x軸よりも下の面積が全く同じであるということ。
上のグラフをご覧ください。
数学的に見ればこのグラフは「半角の定理」という説明ができますが今回はそのあたりの数学は一旦全て無視します。
この上のグラフの、値が0よりも上にある緑の部分の面積と、値が0よりも下にある青の部分の面積。
それぞれの面積の値は全て一致します。
必ず一定の周期で必ず原点に戻るので、面積の値も必ず一定の大きさにしかならず、シンメトリーにできたグラフの面積の値は同じです。
緑の面積をプラスとして、青の面積をマイナスにすれば、お互いの面積は相殺しあって0になりますよね。
これを人間周期に当てはめて考えると、
人間の幸・不幸とは周期的で、表裏一体であることにすぎない。
ということです。
もちろん人生における幸不幸がここまで数学的に完全なる値で照明できるというわけではありません。
しかし、三角関数のグラフは周期的であることを含めて非常に説明する時に便利なアイテムであると思います。
幸せなことも不幸なことも、いずれは0に戻ってリセットされる。
特に辛い思いをしている人がいれば、
「その辛さは永久に続くものではない」と心の支えになり、
今幸せに包まれている人は、
「この幸せがいつまでも続くとは限らない」と自分への戒めにもなる。
「幸福とは何かを徹底的に考えた上で、価値観を0にリセットすること」
三角関数のグラフを見返して、今のいる自分のポジションを確立していきましょう。
三角関数のグラフを把握することは、人間の二極性を理解する架け橋となります。